突然の大降雪です。
早朝から息を白く吐きながら、雪かき。
道行く人が、ちょっと会釈をしていってくれます。
ご近所同士は、いつもより生き生きと朝のご挨拶。
保育所に向かう子どもたちは、橇に乗ったり降りたり大はしゃぎ。
ど〜んと雪が降ると、心なしかロマンティック気分になります。
クリスマスも近づいていますし、
この真っ白な装丁の小説は、なんともいえない心の漂泊に
誘ってくれました。
この本は、一ページ毎の文章が葉書一枚分、という想定になっていて、
ある詩人が今は亡き早世の画家に
一枚一枚、葉書を書き送った記録です。
画家(ドナルド・エヴァンズ)は既にこの世にはいないのですから
この葉書は実際には投函されたり、配達されてはいないのですが、
まるで親友にあてた手紙のように書かれています。
しかもその文章が、とっても詩的です。
大切に言葉の標本箱にしまっておきたくなるような表現が
しばしば出てきました。
表現者の魂が、ぽ〜んと紙の上に投げ出されているような
無防備さに、
気恥ずかしいような、うれしいような。
でも、すがすがしい美しさに
うっとりと酔ってしまうような小説です。
素敵な本でした。
テーマ:オススメ本 - ジャンル:小説・文学
- 2009/12/21(月) 23:07:26|
- ハ行
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